2019年度機能創成科学セミナー | |||
第1回 (2019/05/17) |
ダイヤモンドと異種材料:融合研究の最前線 | 電子情報系専攻 梁 剣波 |
ダイヤモンドは炭素の同素体の一つで鉱物中に最も く、宝石や研磨材として利用されている。エレクトロニク 材料としても熱伝導率や絶縁耐圧等といった物理特性にお てSiやSiC、GaN等といった半導体材料と比べ、非常に優 ている。本講義では、ダイヤモンド半導体の物性値を紹介 るとともに、ダイヤモンドと異種材料の融合によりパワー レクトロニクスへの応用を概説します。 |
第2回 (2019/06/14) |
連続体力学に基づく各種工業材料 の力学特性の評価とモデル化 | 機械物理系専攻 内田 真 |
我々の研究グループでは,多結晶金属材料に生じる 均一変形や高分子材料に生じる非線形応答をマクロな視点 評価し,連続体力学に基づいてモデル化する研究を進めて ます.応力とひずみを関係づける構成式を構築することで, 々な工業材料の力学特性を明らかにすることを目指してい す.本講義では,これまでの研究により得られた一連の研 成果について紹介します. |
第3回 (2019/07/19) |
メソ多孔性材料を利用した機能性固体触媒 | 化学生物系専攻 田部 博康 |
メソ多孔性材料は数ナノメートル径の細孔を有する 料であり、細孔内に触媒分子や触媒微粒子を固定すること 、活性や選択性、耐久性に優れた固体触媒を分子レベルで 計することができます。本セミナーでは、メソ多孔性材料 概要について解説した後、エネルギー変換や有害物質分解 いった様々な反応への応用例を紹介します。 |
国際セミナー (第4回) (2019/08/30) |
Thermal Management of Electronics to the Extreme GaN-on-Diamond and beyond | Prof. Martin Kuball Center for Device Thermography and Reliability University of Bristol |
|
The impact of the semiinsulating buffer on GaN HEMTs: the key role of leakage | Prof. Michael Uren Center for Device Thermography and Reliability University of Bristol |
||
第5回 (2019/10/11) |
フォトクロミック化合物を用いた光機能性材料 | 化学生物系専攻 北川 大地 |
光照射により吸収スペクトルの異なる二つの状態間を可逆的に異性化し、物質の色の変化が伴う現象をフォトクロミズムという。本セミナーでは、フォトクロミック化合物を用いたフォトメカニカル結晶材料、光スタート型温度上昇センサー、高速フォトクロミック分子システムなどの最新の研究成果について紹介します。 |
第6回 (2019/11/29) |
き裂との付き合い方 | 機械物理系専攻 中谷 隼人 |
私達の身の回りの材料・構造にはき裂があふれており,これが強度や寿命を支配しているといっても過言ではありません。本セミナーでは,軽量・高強度ですが複雑なき裂が発生する複合材料を例にとり,き裂の発生・進展を防ぐ,またはコントロールする材料デザインを扱う研究成果について紹介します。 |
第7回 (2019/12/20) |
リチウムイオン電池から学んだこと | 化学生物系専攻 有吉 欽吾 |
リチウムイオン電池は、スマホやノートPCなどの電源として、現代社会において無くてはならないものとなっています。最近、ノーベル賞がリチウムイオン電池に関する研究に与えられ、社会に貢献した研究成果であることが認められました。本セミナーでは、これまでに行ってきたリチウムイオン電池に関する研究を振り返りながら、リチウムイオン電池の研究を通して学んだことを伝えることができればと思います。 |
第8回 (2020/1/16) |
人工知能(AI)技術の解説と実活用に向けたヒント | NTTデータ先端技術株式会社 川村 直毅 |
「人工知能」という言葉に触れない日は無いと言って良いほどである。しかし、具体的に何が人工知能なのか?その言葉の定義は使う人、聞いた人によって様々であり、誤解も多く生じている。本講義では広く使われている「人工知能」について、その歴史を振り返りながら、今一度整理して理解を深めるとともに、今後の活用の際のヒントについて解き明かし、また意義についても述べる。 |