機能創成科学セミナー | |||
2021年度 | |||
第1回 (2020/10/23) |
次世代ワイドギャップ半導体酸化ガリウムデバイスの現状と将来展望 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 東脇正高 |
酸化ガリウム(Ga2O3) は、次世代パワーデバイス用途で期待される優れた物性を有する。また、原理的に大口径・高品質単結晶基板を、安価かつ簡便に作製することができるという産業応用上の魅力も合わせ持つ。本講演では、Ga2O3デバイスの位置づけ、魅力、物性面での課題について述べた後、最新のデバイス(トランジスタ、ダイオード)研究開発の状況、実用化に向けた展望などについて解説する。 |
第2回 (2021/7/2) |
生体用チタン合金に必要とされる低弾性率化と相転移現象の解明 | 機械物理系専攻 多根正和 |
生体骨に近い低弾性率化が可能であるため、骨折用プレート等の生体用インプラント(埋入用)材料として、bcc構造を有するチタン(Ti)合金が注目されている。本セミナーでは、bcc系Ti合金を対象として、低弾性率化のための材料組織制御に不可欠な相転移現象の解明とマイクロメカニックス(微視的弾性論)を基軸とした低弾性率化のための材料設計指針について説明する。 |
第3回 (2021/10/29) |
液体、ガラス相を示す金属−有機構造体 (MOF)と燃料電池応用 |
京都大学高等研究院iCeMS 堀毛悟史 |
ガラスは代表的な非晶質材料であり、高分子、セラミックス、金属など様々な種類のガラスが知られる。本セミナーでは金属-有機構造体(Metal-organic framework, MOF)と呼ばれるハイブリッド材料において発見されたガラス相について述べる。MOFガラス独自の構造・熱物性・機械特性を説明し、また応用例として、プロトン伝導性のMOFガラスを利用した無加湿型燃料電池の開発について紹介する。 |
第4回 (2021/11/12) |
通信用半導体レーザの開発動向と将来展望 | 古河ファイテルオプティカルデバイス(株) 大橋弘美 |
半導体レーザは多くの分野で使われているが、ここでは、通信用半導体レーザにターゲットを絞り、通信容量増大に向けて光通信とともに歩んできた背景及び、そのための特性改善・信頼性向上・装置開発等の経緯を述べる。また、今後期待されているデータセンタ用半導体レーザや、その技術を他分野に展開する開発状況についても紹介する。 |
2020年度 | |||
第1回 (2020/10/23) |
フェムト秒パルスレーザーで観る 機能性ナノ物質の電子ダイナミクス |
電子情報系専攻 渋田昌弘 |
近年、畳めるディスプレイや、貼れる太陽電池といった新しい材料を利用した光機能デバイスが急速に普及しています。このような次世代のエレクトロニクスを支える上では、高い機能をもつ新しい材料を創成するだけではなく、その機能を高精度な物性計測手法でつぶさに観測することが大切です。物質が示す機能の正体は、その中にある電子の振る舞いです。 私はこうした機能発現の途上にある電子をフェムト秒パルスレーザーという極限的な光を使って詳しく観測(分光やイメージング)することで、機能を原理から理解する研究に取り組んできました。本セミナーでは、これまで観てきた有機半導体やナノクラスターで構成される機能性ナノ物質中における電子の姿を紹介します。 |
第2回 (2020/11/20) |
半導体ナノ粒子への不純物ドーピングと新規光機能性 | 電子情報系専攻 D2 西村悠陽 |
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半導体ナノ粒子超格子構造の作製と光物性 | 電子情報系専攻 D3 李ヨンシン |
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第3回 (2021/1/15) |
光反応性有機単結晶の光誘起複屈折 変化 |
化学生物系専攻 D1 森本晃平 |
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Layer-by-layer法による半導体ナノ粒子超格子の作製と新規光物性の 解明 |
電子情報系専攻 D2 李太起 |
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2019年度 | |||
2018年度 | |||